2012年05月10日

2012 May

小さな恋のメロディ
オリジナル・サウンドトラック 1970

ビージーズの楽曲を中心にしたサントラ。ビージーズって、僕より上の世代では「マサチューセッツ」だし、下の世代には「サタデーナイト・フィーバー」だし、もっと下の世代には「誰、それ?」かもしれないけれど、僕の世代では圧倒的に「メロディ・フェア」なのだ。サントラではビージーズの曲に続いて同じ曲のオーケストラ版が入っているのもいいカンジ。映画の美しい画面と音楽が完璧にリンクしている。なら、DVDがいいって? そうかもね。あらためて見ると、当時、カワイイ!って思ってたトレイシー・ハイドのファッションがものすごく野暮ったいのに驚くけれど。



ピープル・ライク・アス
ママス&パパス 1971

ママパパというと「夢のカリフォルニア」のイメージが強すぎるのかな? まぁ60年代ヒッピーとかフラワーとかフォークロックの人たちであることに違いはないのだけれど、70年代に入ってから、こんなに上質のアルバムも創っている。コーラスを主体としたソフトロック。うん、春のまどろみ、「まったり」サウンドなのだが、今風のボサノヴァもどきでない、芯のある「まったり」サウンドは今こそ再評価すべきなのだ。



夢のつぶやき
デビッド・キャシディ 1973

ポップス系ばっかだな、って? いやいや、これは邦題通り、全編つぶやくような妖しいボーカルのロックです。ちっとも爽やかじゃないし、明るくもない。ラヴィン・スプーンフルの「デイドリーム」やニルソンの「子犬の歌」などのカヴァーも妖しい。1970年にTVドラマのパートリッジ・ファミリーのキース君としてデビュー、ソロとしてもアイドルとして売り出した人だけれど、気持ちはロック! カヴァー曲の選曲でも分かるようにオールド・タイミーなのがお好きな方は是非。軽快でもないんだけれど・・。妖しい。



ライヴ vol.2
クリーム 1972

まったり系が続いたので、最後はガツンと。先日、若者お二人深夜ご来店、先輩が「クラプトンなんか、どうよ?」、後輩「いやぁ、パンチが無いっすね。」と言っていたので、コレをかけてあげました。クリームの代表作というと「素晴らしき世界」か「カラフル・クリーム」と言われることが多いけど、初めてクリームを聴く方には、僕は解散後に発売されたコレを断然おススメします。「アンプラグド」以降のクラプトンしか知らない世代が増えたけれど、こういう時代があって「アンプラグド」があるんだよ、と。後輩クン「パンチありますっっ!!!」



2012年04月03日

2012 April

そよ風の誘惑
オリビア・ニュートン・ジョン 1975

レオタードはいて挑発したり、イルカ食うなとかホザいたりする前の清純派なオリビアの大ヒットアルバム。今でもCMなどでお馴染みな、さわやかエロなタイトル曲の他にも「プリーズ・ミスター・プリーズ」など良曲多数。切なくささやくような「愛の告白」は日本盤のみ収録。



ソング・バード
ジェシ・コリン・ヤング 1975

春ですね、と小鳥のさえずりのようなフルートの音色も軽やかなアルバム。キャリアの長い人だけど、この頃が一番いいな。線の細いボーカルもいい意味での軽さになってて心地よい。「ソング・フォー・ジュリ」と並ぶ本領発揮の好盤。彼のCDはどれも高値になっているのは困ったもんだ。



ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン
ヴァン・モリソン 1996

ヴァンがジョージー・フェイムと組んだジャズアルバム。かっちょいいっす! 70年代からジャズ的な要素を取り入れた傑作を残してきた人の直球ど真ん中豪速球アルバムは同時にソウルでもありロックでもあるのだ。カウント・ベイシーやシナトラのナンバーも。タイトルは邦題つけて欲しかったな。覚えられん。



ボーン2Bブルー
スティーヴ・ミラー 1988

これもジャズアルバム。「ジョーカー」の頃とはうってかわって、しっとりオシャレな仕上がり。デビュー20周年記念のソロ名義ルーツ探訪作。ミルト・ジャクソン、フィル・ウッズ、ベン・シドラン参加。ビリー・ホリデーのナンバーも。店の窓から夜桜見ながら、こんなの聴くと、ちょっと妖しい気分になるのだ。



2012年03月12日

2012 March

インディアン・サマー
ポコ 1977

「小春日和」という意味のタイトルからすると、この季節に紹介するのは全くふさわしくないのだけれど。CSN&Yと同じくバッファロー・スプリング・フィールドのメンバー二人がつくり、イーグルスに二人のベーシストを輩出したポコ。元バッファローの二人がいる時と脱退後ではかなり音が違うのだけれど、後期ではコレが一番かな? きゃんきゃんとやたら元気の良かった初期と打って変わって、ゆるゆると心地よいオトナのウェストコースト・ロックなのだ。のどかな午後に。



プリザベイション 第1幕
キンクス 1973

映画にもなった「トミー」が有名なせいか、ロック・オペラというとザ・フーを思い出す方も多いかと思うが、ロック・オペラはキンクスなのだ。ストーンズ、フーと並ぶ大英帝国の大御所なのだが、日本ではイマイチ? 「皮肉とユーモア」という英国人気質の体現者だからか。英語力がネイティブなみでない方は国内盤で訳を読みながら聴くべし。「日なたぼっこが僕の趣味」は、オイラのフェイバリット・ソング。ちょっとヨレたレイ・デイビスのボーカルに脱力、いや、脱帽。



レヴォン・ヘルム
レヴォン・ヘルム&RCOオールスターズ 1977

雪景色のジャケなのに何故か春先になると聴きたくなる。このアルバムの持つ「明るさ」が雪融けの季節のイメージなのかな? 「ラスト・ワルツ」直後のザ・バンドのドラムス&ボーカルのソロ・アルバム。ドクター・ジョンやポールバターの「ラスト・ワルツ」組に加え、スティーヴ・クロッパーなどの通好みオールスターズ。RCOは当時の彼のスタジオの名称だが、何故RCOかというと「RCAとかRSOとかのレコード会社みたいでいいだろ?」って、何の略でもないのであった。



さすらい
ウォーレン・ジヴォン 1976

東のブルース・スプリングスティーンに並び称されていた(ような気もする)米国西海岸のハードボイルドなシンガーソングライターの代表作。リンダ・ロンシュタットが彼の楽曲を多数取り上げたことで注目された。リンダの70年代半ばの傑作にピリッとスパイスを与えたのは彼の楽曲群なのではないかな。当時の西海岸オールスターズのような超豪華ゲスト陣。ちょっとヤケクソ気味で骨太なボーカルもいい。



2012年02月14日

2012 February

コールド・スプリング・ハーバー
ビリー・ジョエル 1971/1983

当初、誤って回転数が高い状態でカッティングされたまま発売され、83年にやっと正常なカタチで再発されたという、いわくつきのソロ・デビュー盤。まだポップ・スターでなくシンガーソングライターな飽きのこない一枚。ビリーらしいお馴染みのパターンのピアノにシンプルな編成のバック。ラリー・ネクテル、スニーキー・ピート参加。



オリジナル・アルバムズ
ジム・クロウチ 1998

人気絶頂の1973年に飛行機事故で亡くなったシンガーソングライター。アルバム「美しき遺作(アイ・ガット・ア・ネーム)」を紹介しようと思っていたのだけれど、代表作3枚が二枚組に詰まったお得なのがあったので、こちらで。ヒットしていた頃は歌謡曲風のストリングスが気に入らなかったのだけれど、今聴くと、それもまた良しかと。ヒットチャート的にはジェームス・テイラーなどのビッグネームより上だったんじゃないかな? 売れただけのことはある名曲いろいろ。



百眼の巨人アーガス
ウィッシュボーン・アッシュ 1972

69年デビュー、当時は珍しかったツイン・リードギターがウリの英国バンドの最高傑作。アコースティックな導入部からツインリードが炸裂というドラマチックな展開。他の英国の大御所に比べて地味なカンジもあるのだが、アッシュと言えば、当時、ミュージックライフ誌の人気投票バンド部門でいつも10位くらいにいる、という印象がある。人気があったというか、そうでもなかったというか微妙だが。現在も活動中。



ムーン・マッドネス
キャメル 1976

ソフトで幻想的で、でもアンビエントとかじゃなくポップ風味もある英国プログレ・バンド、彼らの最高傑作と言われる「スノー・グース」に続く4枚目のアルバム。こちらも傑作。うん、「美しい」という言葉は、こういう音楽に使うべきなんだな。ジャケの世界そのまんまの音楽。冬にはキャメル、特に寒い冬の夜は本作がヤバイ。



2011年12月19日

2011 December

クリスマス・アルバム
ニッティ・グリッティ・ダート・バンド 1997

ロッキー山脈の山荘にいるかのようなアコースティックなほのぼの系クリスマス・アルバム。クリスマス・スタンダードとオリジナル等がおよそ半々の選曲。スティーヴ・グッドマン作の「コロラド・クリスマス」が良い。クリスマスじゃなくても聴きたくなるくらい。彼らの数多いアルバムの中でも五指に入る出来の良さなんじゃないのかな。アコギがメロディを奏でる「ジングル・ベル」がカワイイ!



フォトグラフ・スマイル
ジュリアン・レノン 1998

13年ぶりの新作が出たジョン・レノンの長男。84年(ジョンの死後4年)にお父さんそっくりの声と作風の「ヴァロッテ」で衝撃のデビューをした後、アイドルとして売ろうとしたレコード会社との軋轢やら親父に似すぎていることの葛藤やらで、方向性の定まらないアルバムをパラパラ出し低迷、7年間の沈黙。そして起死回生、原点回帰のソフト・ロック路線の本盤。ちょうど異母弟ショーンがデビューした時のリリースで、比べちゃ悪いがお兄ちゃん圧勝。粒ぞろいの曲にビートルズ風味のアレンジも。アメリカの名曲「アイ・ニード・ユー」のカヴァーも聴かせる。



夢見る人
ニッキー・ホプキンス 1973

病弱なため、バンド・メンバーとしてはジェフ・ベック・グループとQMSに短期いたのみで、セッション・ピアニストとしての仕事が有名な人。ビートルズの「レボリューション」やジョン、ジョージのソロ、ストーンズ、フー、キンクスなどなど。おかげでここでもジョージやミック・テイラーなどの豪華ゲストが活躍。中でもジョージのスライドギターはコレがベスト・プレイと言う人もいるくらい。全体のトーンはトッド・ラングレン的でもあるが、冬はこういう大英帝国臭炸裂叙情ロックが心地いい。晩年は日本のTVドラマの音楽などもやっていた。94年没。



アトミック・ベイシー
カウント・ベイシー 1958

原発事故の影響も終息しない年末、甚だ不謹慎なタイトルとジャケだが、「ドッカーンと大迫力よ!」と単細胞で無神経なアメちゃんらしく。それにしても、助けに来てもらってケチつけるのもナンだが「トモダチ作戦」て、「20世紀少年」愛読者としては悪い冗談にしか見えないネーミングだった。地震も津波も原発事故もオマエラの仕業か!?と。ま、悪口はこのくらいにして、中身は最高、これぞスウィング。自然と身体が動き出す。いや、大掃除とかの時に最適なのですよ。LPでは録音もたいへん素晴らしかったのだが、リマスターはどうなのかは未確認。。



2011年11月19日

2011 November

自転車と僕
リヴィングストン・テイラー 1996

震災が思わぬ追い風となった自転車もこのところの取り締まり強化は逆風か?秋晴れの中、スイスイ行きたいものですが。ジェームス・テイラーの兄弟の中でも、弟リヴは軽やかなサウンドで人気もある。時にはムーディーに時にはジャジーにいっても、どこかサラッとしたところが魅力。粘りのないリトル・フィートのカヴァー「デキシー・チキン」もまた良きかな。



ホットケーキ
カーリー・サイモン 1974

で、リヴの元義姉(ジェームス・テイラーの元奥さん)のジェームスとの新婚当時の作。大ヒット「うつろな愛」を含む前作「ノー・シークレッツ」がやはり一番良いのだけれど、こちらもナカナカ。ここからはジェームスとのデュエット「愛のモッキンバード」がヒットするのだけれど、この曲はロビー・ロバートソン、ドクター・ジョン等も参加。と言ってもそこに期待すると肩透かしなのだが。前作同様リチャード・ペリーのプロデュース。ちなみにこの人、ミック・ジャガーの妹ではない。(「うつろな愛」にはミックも参加してるけど。)



バック・イン・ザ・ハイライフ
スティーヴ・ウィンウッド 1986

今月末からクラプトンと一緒に来日するブリティッシュ・ロック界の大御所。誰だ?クラプトン一人ならチケットすぐにソールドアウトになったのになんて言ってるのは!ま、めでたく追加公演も決まったようで。他のベテランが沈んだ80年代、一人気を吐いたウィンウッド。ソウル色の強い彼のスタイルは80年代サウンドとの親和性が高かったのだと思う。大ヒット作にして傑作。大英帝国の香りが底辺に流れている。



ゴー
ツトム・ヤマシタ 1976

数少ない世界で活躍した日本人、パーカッショニストのヤマシタがスティーヴ・ウィンウッド(ボーカル)、マイク・シュリーヴ(ドラムス、元サンタナ)と組んだ名作。クラウス・シュルツ(シンセ、元タンジェリン・ドリーム)、アル・ディメオラ(ギター)も参加、大活躍。が、ヤマシタ先生、シンセばっかり弾いてて「世界のパーカッション」を期待すると肩透かしかも。富田勲、喜太郎とシンセ・ミュージックでは日本人が世界的に活躍できた。(あ、YMOも?) 何でかな?



2011年10月18日

2011 October

ベスト・オブ・ベスト
バズ

1972年に日産スカイラインのCMソングとしてヒットした「ケンとメリー 愛と風のように」。懐かしいですねぇ。と、久しぶりに聴いてみたら、ニール・ヤング「週末に」(ハーヴェスト=1972年 収録)によく似ていることに気がついた。と思ってたら、後日「ハーヴェスト」をかけると常連Uさんが「いつぅだって~・・」と歌ってた。「やっぱ、そうですよね?」と言うと「そうだけど、ケンメリは名曲だからバズの勝ちなのだ」と。この曲のピアノは、まだ高校生だったユーミンが弾いているという情報は別口から。秋風が似合う爽やかなコーラス。オリジナル・アルバムはCD化されてないようなのでベストで。でも、こっちのほうがいいかも。



エニシング・ゴーズ
ハーバーズ・ビザール 1968

後に、ドゥービー・ブラザースetcのプロデュースで名を馳せる、というか、ジェームス・テイラーやリンダのプロデューサー、ピーター・アッシャーと並んで、70年代西海岸ロックの最重要プロデューサーとなるテッド・テンプルマン在籍のソフト・ロック・バンドの2枚目。ヴァン・ダイク・パークスやランディ・ニューマンも絡んでのノスタルジックな音楽。ジャケもいい。初期のニルソンとかがお好きなら是非モノ。和みます。



シカゴの軌跡
シカゴ・トランジット・オーソリティ 1969

次のアルバムからバンド名が「シカゴ」に短縮され、その後40年以上活動を続けるブラスロック・バンドのデビュー盤。シカゴというと「言い出せなくて」や「サタデー・イン・ザ・パーク」の大ヒット曲でAORやポップ寄りのバンドのイメージがあるかもしれないけれど、初期はまさしく「ロック」なバンド。その時々の「旬」な音楽をやっているのかもしれないけれど、とにかく、熱い!!LP時代は二枚組み。デビュー盤なのにベスト盤のような邦題はヘン。



スティルス2
スティーヴン・スティルス 1971

前作が、ジミヘンやクラプトン参加で「愛の讃歌」がクラブで人気になったりと、やたらと評価が高いようだけど、このセカンドもたいへん素晴らしい。僕はこっちのほうが好き。前作が荒削りな60年代テイストなのに対し、こちらはきちんとアレンジされた70年代風味。バッファロー時代の名曲「ブルーバード」の再演のブラスなど、秋の夜長に聴くと月の向こうに持ってかれます。曲調のバラエティといい、スティルスの本領発揮アルバム。



2011年09月16日

2011 September

残暑厳しく、でも朝晩はちょっと涼しくなって。そんな夏の終わりに。

南から来た男
クリストファー・クロス 1979

このデビュー盤ではご本人の写真が一枚も無くて、でもグラミー賞いっぱい取った有名盤。なので今でも名前を失念した時には「あのフラミンゴの人」と言えば、たいてい通じます。後になって歌声と姿形のギャップにみんな驚いたっけ。「あなた」の小坂明子さん以来の衝撃。ヒット曲「風立ちぬ(Ride Like Wind)」は「ローウェル・ジョージに捧ぐ」だってこと忘れてた。



ジェファーソン・エアプレーン
ジェファーソン・エアプレーン 1989

60年代、フラワームーヴメントの中心でグレートフル・デッドと人気を二分したヒッピーの親玉バンドのオリジナルメンバー(ドラムスを除く)による再結成盤。分裂後、産業ロックに走ったりAORのヒットを飛ばしたのが逆に災いしたのか、現在(日本では)、デッドに比べてかなり評価が低いような。AOR風味のマーティ・ベイリン「サマー・オブ・ラヴ」(あの頃、君は若かった?)とかヨーマ・コウコネン「トゥー・メニー・イヤーズ」とか、今さら何言ってんだよ!という気もしないではないが、それでも胸キュン。



追跡
チェイス 1971

シカゴ、BSTと共にブラスロックの一翼を担ったバンドのデビュー盤。ヒット曲「黒い炎」収録。ブラスは4本のトランペットのみで、ブラスの音の幅は無いけれど、その分、勢いというか元気がいい。リーダーのビル・チェイスはジャズ・ビッグバンド(ウディ・ハーマン楽団ほか)出身で、ビッグバンドではペットは4~5本が普通で、要はビッグバンドのペット・セクションだけ抜き取った編成だと。当時、こんな編成では早晩行き詰るという批評を見たけど、アルバム3枚残して、行き詰る前に飛行機事故で亡くなってしまった。



ジャック・ジョンソン
マイルス・デイビス 1970

ジャズの帝王のロックアルバム。モンタレーポップフェスのジミヘンを見たマイルスが「ヤツのようなギターを」と連れて来たジョン・マクラフリンが大活躍。マクラフリンはマハビシュヌオーケストラやサンタナとのジョイントを聴いてもピンと来なかったんだけど、ここではカッコいいです。ジミヘンみたいかはともかく、ワイルド。「火の鳥」がジャズ・ロックで、これがロック・ジャズ(?)というのは逆じゃないかと思う。熱い!



2011年08月29日

2011 August

節電の夏なので、昼の部は電気を使わないアンプラグドを2枚。え?節電になってない??そうか・・・。ま、気持ち、ということで。で、夜の部はヘンなカヴァーアルバムを2枚。

公式海賊盤
ポール・マッカートニー 1991

ポールが初めてビートルズ時代の曲満載のツアーをして80年代の不調から復活。そのツアーの合間に収録したMTVアンプラグド。ベースまでアコースティックという律儀な編成(ポールはアコギ&ドラムス一曲)。当時、初セルフカヴァーのビートルズ曲いっぱい、1stアルバムからも。ま、クラプトンの「レイラ」なんかと違って、元々アコースティックの曲ばっかで意外性は無いけど。「ヴィーナス&マース」の時のウィングスと並んで、この時のバンドが一番いい。



アンプラグド
ロッド・スチュアート 1993

こちらもMTVのシリーズの中で特に評判もいい。ロン・ウッドもいるし、「スティ・ウィズ・ミー」なんかも演っていて。ロッドはスタンダードなんか歌ってないで、こういうことしてればいいのに。CDのみだとタダ同然の安さだけど、2009年にやっとDVD付き、2曲追加で新装発売なったので、こちらで。アンプラグドのシリーズでは、スティングも良いのだけれど、VHSとレーザーディスクのみでCDやDVDは未だ出てないみたい。



Mid-Summer Blossoms 2
V.A 1992

サザンオールスターズの曲を洋楽アーティストにカヴァーさせた企画シリーズの2集は、ドクター・ジョン、レオン・ラッセル、タジ・マハール、エドガー・ウィンターetcと濃い人選。リトル・フィートも3曲でバックをつとめる。3集までのboxも出ているけど、1&3集はビル・チャンプリン、クリストファー・クロス、ティモシー・シュミット等の軟弱路線でカヴァーの必然性も感じない。桑田の曲を桑田が憧れたドクターやレオンの声で聴く妙味。



ウィングス~アット・ザ・サウンド・オブ・デニー
デニー・レイン 1999


こういうのを聴くと複雑な気分になる。ポール・マッカートニーのウィングスに最初から最後までいた(というか、デニーがいた間だけ、ウィングスという「バンド」だった)デニーのウィングス時代を含むセルフカヴァー集。自作曲、共作曲だけならまだしも「心のラヴソング」「バンド・オン・ザ・ラン」なんてポールのヒット曲も。印税その他でポールにはずいぶん苛められてたらしいけど「こういう曲もホントはオレも関与している」と主張したいのか、レコード会社に「このへんの曲も入れないと売れないよ」と脅されたのか?打ち込みのような安いバッキング(しかもオリジナル通りのアレンジ)も気になる。





2011年07月20日

2011 July

スティル・クルージン
ビーチ・ボーイズ 1989

夏はやっぱりビーチ・ボーイズ? 「カクテル」で使われた「ココモ」(22年ぶりの全米No.1)や「リーサル・ウェポン2」のタイトル曲などの映画挿入歌に新曲、60年代のヒット曲も入ったワケの分からん制作方針ながら、曲の良さもあってか捨て難いアルバム。こだわりのブライアンに対抗しつづけた「能天気でどこが悪い!」のマイク・ラヴ派の努力が結実? オープンカーで海に行く際には必須アイテム。え?行かない? いや、そんな気分で、ということで。耳タコの60年代ヒット曲を入れても、やけに短いのが難点。



モーテル・ショット
デラニー&ボニー 1971

クラプトンを南部に導き、「自分で歌えよ」と教えてやり、挙句にバック・バンドを全員乗っ取られる(それがデレク&ドミノス)ことになる元祖スワンプ・ロック・デュオの元祖アンプラグド・アルバム。ツアーの合間の宿舎でのジャム・セッションで、デュアンやらレオンやらお友達の豪華ゲスト多数。お仕事の合間にお仕事する、という、ホントに音楽やるのが好きなんだね、この人たち。リラックスしてて楽しそうなんだよね。元祖レイドバック・ミュージックでもあるのだ。



キープ・オン・スマイリン
ウェット・ウィリー 1974

オールマンズのキャプリコーン・レーベルからデビューしたアラバマ出身のサザン・ロック・バンド。ファンキーでソウルフルで粘っこい。メンバーに兄弟を含んでいるのも南部っぽい? が、誰も死ななかったので「伝説」になれなかった悲運のバンド??? アクの強いボーカル、ジミー・ホールは後にジェフ・ベックのバンドに参加。翌年の次作「デキシー・ロック」(こちらも良い)との2in1。



アンソロジー
デュアン・オールマン 1972

オールマンズ結成前のバンド、アワーグラスやセッション参加曲、そしてオールマンズの美味しいところを収録した編集盤。デュアンのギターを堪能するにはコレが一番じゃないかな。オールマンズを一通り聴いた方にも、これから聴こうという方にもオススメ。アレサ・フランクリンやウィルソン・ピケットなど濃いいラインナップは節電の夏の夜にピッタリ。



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